5月のアドプトリバー千代崎

room

Adopt a River Chiyozaki, May


5月の花壇 平成28年5月 リバーの花と活動です

5月 - 皐月 -

1日/みかんの幹から枝がたくさん出ています。この枝は胴吹枝といい、みかん農家では不要枝として剪定するのですが、アゲハ蝶はこのやわらかい葉に産卵するので残しています。この時、一番大きな幼虫は1センチほどに育っています。

3日/さくらんぼのゲージが騒がしい。垂らした網の隙間をくぐってムクドリが入り込んだのです。バタバタと飛び回り、熟れた実が落ちるので写真を撮ったあと逃がしました。今年は2週間ほど早く熟れました。このさくらんぼは日持ちがしないので、流通していないのです。連休に鯉のぼりを見に来た子供達に木なりの実をあげました。

3日/役目を終えた枕木。いつ頃どこの鉄路を支えたのかという思いが巡ります。この枕木のあいだに草を植えました。枕木の力強い質感と草の緑が美をつくります。

4日/昨夜は風が強く吹き荒れたので、朱欒(ザボン)の花が落ちて真っ白です。朱欒はジャワから渡来した文旦や晩白柚などの柑橘類です。大きな花が鈴なりに咲いてエキゾチックな芳香に包まれます。

5日は立夏。南風が強く吹き、川がキラキラ輝いています。水都をカヌーで一周する川の仲間がやって来ました。この風で進むのは大変と挨拶がありました。

子供の日の作業は子育ての場所の整地と池の袂で子供達の相手をします。先日求めた睡蓮の花とバナナの花が咲いた説明をしました。

7日/虫食い葉に付いていた大きな幼虫が一匹もいません。雀に食べられたのでしょうか。急いで、下枝を覆うゲージを作りました。

10日/雨あがりの朝。南天が水飾りを付けていました。

11日/ゲージを作っていると昆虫好きの親子がきたので、アゲハの幼虫を捜してもらいました。丹念に捜すと脱皮したばかりの5令幼虫がいました。葉ごと切り取りゲージに入れました。

12日/子育ての日。前日の雨があがり、気温も26℃になったのでプール開きをしました。

13日/松葉菊がキラキラ輝いている時に日吉幼稚園児が遠足に来ました。花壇の隅や芝生で可憐な花が咲いていました。

14日/水仙を掘り出していると、子育て仲間の親子が手伝いに来てくれました。この水仙の株は5年ほど経っています。掘り出すと大きな球根が20個ほど付いていました。

15日/日曜日。今日は午後から球根を掘り出しました。風通しの良い所で陰干しにしています。この球根、太陽を一杯貯めたので、必ず花が咲きます。

夕方、5月の子育て活動が終わったので鯉のぼりを下ろしました。何時までもあげておきたいのですが、気まぐれな川風が吹くので気が休まらないのです。

16日/青虫に変身するとたくさんの葉っぱを食べるので下枝だけでは足りません。葉っぱの多いみかん木でゲージを作りました。今、4匹の5令幼虫が入っていますが同化しているので見つかりません。

16日/花壇に吉野川の石を使いたく、徳島の植木屋の井上敬樹園さんにお願いしていた石が届きました。この石は中央構造線から産する変成岩です。プレートが深く沈み込んだ圧力で扁平になった美しい石です。

17日/九条幼稚園児の年長さんが遠足にやって来ました。年中さんの時に金魚すくいで入れた金魚が寄ってきます。そして、アゲハの幼虫を捜して持ち帰りました。

17日/午後から花壇に不織布をひいてポーチュラカの苗を植え付けました。ポーチュラカは西洋の松葉ボタン。みずみずしい透明感の花をいっぱい咲かせるのです。

19日/今月は大潮になると、川に汚泥を流し込んだようになります。今日の川は余りにも可愛いそうです。

22日/今日は緑化活動の日。みかんが小さな実をたくさん付けています。一枝に一つ蜜柑が実るように摘果しました。

23日/毎日たくさんの親子が池のメダカやカニを見にきます。金魚やメダカが寄ってくるので、幼児が思わず身を乗り出すとポチャンと池にはまります。幼児の胸の高さにもう一段、手すりを付け足しました。

24日/栗の花が咲きだしました。長い雄花の付け根に三角頭巾の雌花を付けています。

25日/夕方、大きな夏蝶が飛んでいました。野鳥に見つかる事なく、蜜柑の葉陰で卵から幼虫になり、さなぎになって40日余りで蝶になったのです。この時はいつも感激します。

26日/朝来るとアゲハチョウが舞っていました。そして、蜜柑の新芽に白い卵を産んでいました。蝶は劇的に変化して、その一生は短いのです。

29日/松葉菊の花の後は汚れているので、花殻を綺麗に剪定しました。剪定したあとに新芽を伸ばして、来年、一回り大きくなって花が咲くのです。

5月の花

杜若/何年も植えっぱなしの杜若。茎が背丈までになって花が咲いています。

シラサギカヤツリ/花ではなく、葉が変化したのです。水辺に似合います。

睡蓮/大きな花芽がついていた睡蓮を求めたので花が早く咲きました。

イ草は畳表の材料。花の咲く前に刈り取って、畳表をつくるのです。

月見草/戦後の焼野原に月見草が咲いていた侘びしい思い出があります。リバーの月見草は毎年小さくなっています。

マンネン草/昔、緑化委員の橋本さんが西区から貰って植えました。星花が咲いたあと、短く刈り込んでグランドカバーにしています。

ひる咲き月見草/この裏側の花壇に咲いていました。一株植えたものが、種がとんで野草化しています。

ドクダミ/植えた覚えがないのに野生化しています。十字の花がきれいなのでそのままにしています。

ナデシコ/昨年の秋に種を蒔いて育てたナデシコはひょろひょろしています。2年目からは立派な株になります。

スイトピー/毎年、秋に種を蒔いて育てています。今年は手入れを怠ったので蔓がグチャグチャになっています。

金魚草/色とりどりの金魚草を植えています。幼児の金魚すくいで使います。

ランタナ/色目のよい花枝を貰ったので、色目の美しい花が咲いています。挿し木でふえるとても丈夫な木です。

時計草/一番人気のある花です。文字はなぜか10時までです。

しもつけ?/たしか、しもつけと言って貰った花です。リバーに合ったのか野草化しています。

南天/小さな鉢に入れられていじけていた南天。リバーに植えると根を張り、垣根になっています。毎年赤い実をつけます。

ナツメ/葉と同じ色の小さな花が咲くので、花に気がつきません。